2020年09月27日
感謝の連鎖
今回のハガキが珍しいのはお客様自らは召し上がっていないことです。依頼主のお客様が発送先のお客様より感謝されて、そして私が依頼主のお客様より感謝されるという感謝の連鎖。
この連鎖は非常に気持ちが良いです。道元禅師のお言葉で「常に感謝の気持ちを持てば、どんなに辛くて大変なことも、今ここでしか経験できないことであり、修行生活の全てがありがたく思えて喜んで行えるようになる」というのがあります。
このコロナ禍ではイライラすることが多いと思います。そんなときにほっと一息。や口から五感で秋の味覚を味わい、季節を感じ、気持ちの余裕の生まれる瞬間が出来る。そんな季節の味覚を栽培していることに誇りを感じます。有り難う御座います。
たった一枚のハガキですが心が豊かに、そして忙しない日常に嬉しさと共に疲れを癒やしてくれました。
私が尊敬しているパナソニック創業者の松下幸之助氏の言葉で「感謝の心はものの価値を高めることになる。一つのものをもらっても、何だつまらない、と思えば、その価値はきわめて低いことになってしまうが、ありがたいという気持ちでいれば、それだけ高い価値が見出せ、よりよく活用できることにもなろう。だから、“猫に小判”というが、反対に感謝の心は、鉄をも金に変えるほどのものだと思う」
まさにこの感謝の連鎖で葡萄の価値を高めたいです。日々の行いの結果でしか得られないことですが、ただ美味しい物ではなく心を豊かにする農作物を作っていくことが一農家の使命と思って励みます。
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