2009年07月29日

例年になく天候不順


連日続く雨で太陽が姿を見せることが殆ど無い、例年になく天候不順で農作物に対する報道が連日なされていますね。

果樹に限らず、野菜や米など今年は不作になりそうな気配があります。

15、6年前でしょうか冷夏と呼ばれた年があってその時は米が大不作で米の輸入を政府は急遽行ってタイ米やカリフォルニア米などが日常的に目にすることになりましたね。

ボクはまだ東京で学生をしていてウチの現状や世間の動向など我冠せずと言う暢気に過ごしている時期でした。それでも、連日報道されるニュースで冷夏のことは鮮明に記憶しています。それが、その時と今のこの状況が凄く似ているなと思いました。

梅雨が明けたと思ったら気温はぐっと下がり、前線が張り出してきて連日雨が続くという状況は歓迎すべきことではありませんが、少なくとも葡萄は今のところ大丈夫というか思ったほど無害です。

今日も枝落としに摘心(夏季剪定)をやっていたところ、袋を外した無核巨峰(種なし巨峰)は例年と同じくらいの色づきです。この時期にこのくらいの色でしたら問題ないでしょう。

ですが、巨峰などの葡萄は良いとしても今年は桃やリンゴなどの果樹は糖度不足になるかもしれません。葡萄も例外ではないですが、坂城は砂利質の土壌なので水はけが良く、雨が降っても土の表層部分は割と乾いています。

このような環境が葡萄には良いのでしょうね。
ただ、お米が心配です。
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング
  

Posted by なるちゃん at 23:38Comments(0)作業日記

2009年07月24日

摘心


葡萄は袋掛けと傘掛けの作業が終わると数日は休憩して、それからまた畑に行って作業を始めます。

といっても、この時期は夏季剪定といって摘心と枝の誘引をお盆あたりまでゆっくりとやるくらいです。

朝もだらだらと出かけ、日中の暑いときは避けてちょっと涼しくなった夕方に出かけたりと急いでやる作業ではありません。

ですが、摘心などの夏季剪定は非常に重要です。これを怠ると赤熟れといって黒くならない巨峰や、未熟な葡萄が出来上がってしまう原因にもなるので必ずやっておかなければならない作業です。

だけど、袋掛けが終わったあとは緊張の糸が切れているのかどうにも集中して出来ません。だらだらと作業をしています。

こんな毎日ですが葡萄はどんどん熟していっています。これから 葡萄にはJAや県が指導するボルドーなどの収穫何日前というような規制のある消毒を打つことになります。

収穫の時期に葡萄泥棒など出てきますが、毎年思うことがあります。中には収穫21日前と規制された劇薬を打ったばかりの葡萄など泥棒に遭うことがウチ以外でもちらほらと見受けられます。

農家も馬鹿ではないので盗まれやすい箇所には劇薬を打っておいて盗むのは自己責任的にしておくことが多いです。この劇薬を打った箇所の葡萄は大変危険でこれを食べた鳥が死んでしまうこともあります。人間でも例外ではなく下痢や嘔吐といった症状もでるでしょう。全ての農家ではなく、このようにわざと消毒をする農家もいます。
それと同時に、収穫前に病害にあっては困るので当分、収穫する予定のない箇所についてこのような消毒をすることは日常茶飯事です。

劇薬は残留農薬の規制なので所定の日数が経過すれば市場出荷可能です。ただ、所定の日数が経過していないものについては毒物と同じ扱いです。

毎年、このような毒物のような果樹が盗まれますが盗んだ人たちはどうしているのでしょうね。

あ、当果樹園でも市場出荷用は指導要綱に沿って消毒したものを出荷しています。中には消毒回数の少ない贈答用なども併せて栽培していますのでなるべく低農薬になるように実践しています。
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング  

Posted by なるちゃん at 23:44Comments(0)作業日記

2009年07月21日

一段落つきました

先日の三連休で作業が一段落しました。
これで後は草刈りをこまめにと枝の誘引、夏季剪定をとりあえずは8月の盆前位を目安にある程度やっておくだけです。

なので、日中あまりにも暑いときは畑に行かないで家でのんびりと過ごしていたりと一時の休みを味わっています。

こういうときにこそ、ただただぐうたらに過ごすのではなく勉強したり、先進地に見学に行ったりと見聞を広げる機会を作るのですが、それもなかなか勉強は出来るのですが見学は難しいです。

一応、考えてはいるのですが今の時期は行くべくではないのかな?なんて考えています。

今年は子供が生まれたばかりなのでこういう時間があるときはなるべく妻をサポートして子供と一緒にいる時間を増やすのが有意義だと思って、今年は子供と暇さえあれば遊んでいます。

遊んでいると言ってもまだまだ首も据わっていないので「あー」とか「うー」とかしか言わないので一方的に話しかけたり、興味を引こうとガラガラや音のする物で遊んでいるくらいです。

あと数日はこのような時間が続きます。
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング  

Posted by なるちゃん at 23:17Comments(0)お休み♪

2009年07月17日

翠峰の袋掛け


有核巨峰(種有り巨峰)の摘粒、袋掛け、傘掛け作業が全て終了して残すはロザリオビアンコとスチューベンのみです。

これも明日の朝4時から3時間と午前中をやれば終わると思います。
ここ2、3年は無核巨峰(種なし巨峰)へのニーズが高まって有核から無核へと栽培を変更する農家が増えてきているのに伴って作業も短期間に集中して行うようになったので有核の頃は8月の1、2日あたりで終わっていた作業が今では7月入る頃には佳境に入っているといったことになってきています。

それでも、他の巨峰以外の品種については変わらずでウチの場合は巨峰が終わっても他の品種の作業をやっています。

写真は袋掛けが既に終了している「翠峰」です。早めに作業を終わらせているのでどのくらい生育しているか一つだけ袋を外して確かめてみました。

すでに、20ミリ近い大きさにまで粒が肥大しています。順調な生育で今年もビックリするくらい大きくなりそうです。
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング  

Posted by なるちゃん at 23:15Comments(0)作業日記

2009年07月12日

あと少し・・・


ようやく、有核巨峰(種有り巨峰)の摘房、摘粒の作業に入りました。
この作業も残すところ、あと5反歩(約1500坪)ほど。

この5反歩の中には市場出荷用、贈答(直販)用、加工用と含まれています。加工用は5反歩のうち半分よりちょっと少ない程度。加工用はジュースにしたり、ジャムにしたり、加工会社に卸したり、レストラン、ケーキ屋さんなどに卸したりと用途は様々です。実はこれの方が儲かったり
なんて考えますが実際は市場出荷とトントンぐらいですね。

摘房と摘粒作業はこの1週間で終わらせて夏季剪定と枝の誘引を7月中になんとか済ませて8月に入ったら収穫までしばしの休みです。

それまでは辛抱なのでラストスパート、なんとか体調を崩さずにやっていきます。
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング  

Posted by なるちゃん at 23:22Comments(0)作業日記

2009年07月07日

有核巨峰の摘房

今日より有核巨峰(種有り巨峰)へと作業が進めることができました。

昨年よりも早くこの作業へ進めたので今年は全体の作業終了が早まりそうです。
摘房は生りすぎている葡萄を適正な新梢(枝)に一房ずつ生らせるために落としていく作業です。基本的に一新梢に一房ですが、これだと生らせ過ぎなので少なくとも80センチ以上はある新梢に一房にしていきます。

教科書通りというかJAや県の出す指導要綱とは若干の違いはありますが二房までを限度とし摘房していきます。

一坪に12〜13房ですがウチではもっと少なくて10〜12房程度です。場所によっては12〜13よりも多くなってしまいますが基本は少なくて、日陰が圃場にあまりない状態です。

これが秘訣なのか分かりませんがウチでは出荷基準を上回る糖度をたたき出しているので間違いではないと思っています。ただ、少なくすると当然のことながら収益は下がるので薄利多売方式の経営では上手くいきません。

少ない収量で大きな利益を生む、高級葡萄や巨峰でも良い葡萄をつくって高く買って貰う方式でないとウチのような収量では一定以上の規模でないと厳しいかもしれません。

なので、新規就農者など農業を初めて間もない方などは真似しないでください。

いずれはもう少し、規模を小さくして今以上の収入を確保できるよう品種構成を更新したり、経営のスリム化などしていくつもりです。課題はありますが徐々に実行に移しているので成功例か失敗例かは2〜3年のウチに答えは出ます。

必ず成功例にしてみせます!というか既に実行しているのが成功しつつあると確信していますが・・・
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング
  

Posted by なるちゃん at 23:07Comments(0)作業日記

2009年07月02日

いよいよ大詰め


いよいよ、袋掛けの作業になりました。

と、言っても種なし巨峰とナガノパープル、シナノスマイル等です。種有り巨峰はまだまだ手つかずの状態で、これから房作りの作業になります。

いよいよ始まった袋掛け。これが始まると「あと少し!」といつも自分に言い聞かせて最後の頑張りをします。

葡萄って不思議な物でこの袋掛けと笠掛けをすると大抵の病害から守れます。

病気に至ってはだいたい防げます。

ただ、鳥とハクビシンには完全とまではいかないまでもかなり効果があります。
ハクビシンは袋を器用に破いて葡萄の粒を一粒一粒綺麗に取り除いて食べますし、鳥は袋をくちばしで突いて粒も一粒一粒ではなく無我夢中で突いたような後が残ります。

何時の日か、鳥やハクビシンから守れる簡易的な物が出来るのを望んでいますが、どうなることやら・・・

農業資材ってあまり進化してこないのはニーズがあっても市場が狭いからなのでしょうね。
詳しくはホームページにて♪
人気ブログランキング  

Posted by なるちゃん at 22:29Comments(0)作業日記