2011年08月24日
酸抜け

ここまで良い色が出ていれば巨峰は良いはずなのですが、今年は酸抜けが進んでいないのでまだまだです。
この時期はこうやって畑を一回りして葡萄の熟し具合をみています。
これは巨峰ですが、早生品種のブラックビートも同じ状況で糖度は十分にあるのですが、酸が抜けていないために折角の糖度がスポイルされてしまっています。この時期としては糖度は18度と割と良い感じにきています。18度あれば場合によっては20度以上の甘味も感じられます。
糖度を妙に気にされるお客様もいらっしゃいますが、20度越えていようが16度くらいだろうが酸味と渋味で味は大きく変わります。酸味と渋味が良いバランスで入っていると、例え糖度が16度でも非常に美味しいですね。
流石に20度以上に感じられないですが、18度くらいあれば酸味と渋味のバランスで20度以上の糖度に感じられて、コクと円やかさが醸し出されて非常に美味しい葡萄になります。要はバランス次第で味は変わると思います。糖度だけが全てでないと思います。
御注文を頂いています御客様にはお待たせしていますが、今暫くお待ち下さい。葡萄はゆっくりですが熟しつつあります。
詳しくはホームページにて♪

2011年08月18日
良い粒になってきている


赤系品種の傘の掛け替えと除葉作業をしている傍らで、翠峰の生育状況を確認すると・・・
この大きさになっていました。例年通りの生育に満足ですね。ここから更に大きくなって最終的には一粒が最大で30グラムまでなります。平均25グラム程度ですね。
これが9月下旬頃から糖度20度を超えてくるので本当に美味しい葡萄になります。ゼリーのような食感と相まって溢れんばかりの果汁が口いっぱいに広がる食味です。
話は変わりますが、先日地元では有名な一流食材を扱う某高級スーパーへ買い物に出掛けたときのことです。
そこに陳列されている巨峰やナガノパープルを見て驚愕しました。
粒が小さく、鮮やかな色もなく別の品種かと思いましたね。批判するつもりは無いですが、ウチで穫れる巨峰やナガノパープルとは雲泥の差です。どこの葡萄にも負けないと自信を持って栽培しているウチの巨峰とナガノパープルは見た目も明らかに違います。
これを見て負けていないどころか、余裕で買っていると思いました。
やはりスーパーでは収穫してから日が経ってしまうので鮮度が落ちてしまうのでしょうが、本当に健康な葡萄は数日程度では鮮度はここまで落ちないです。
土作りから始まって、日々の管理作業次第で葡萄は大きく変わります。
ウチの葡萄は消毒回数が通常の半分以下に抑えて、土もモグラを生態系の頂点としたヒエラルキーを形成していますので葡萄の樹の状態も山の木々のような健康な状態に近づけています。
そこで育つ葡萄は先天的にミネラルたっぷりで病気に強い鮮度が落ちにくい健康なものになります。
健康な葡萄は冷蔵庫に保存して2ヶ月は普通に持ちます。それなりに軸は茶色に変色しますが、粒は張りのあるままジューシーさは損なわれずに持ちますね。たまにお客さんから正月に食べられたとか、正月あけても普通に食べられた等聞きます。
こういう声を聞くと嬉しいです。
詳しくはホームページにて♪

2011年08月13日
山梨へ視察

先日、山梨へAYC(長野地域青年農業クラブ)で志村葡萄研究所と植原葡萄研究所へ視察研修に行って来ました。
先進地山梨ということもありますが、やはり偉大な志村さんと植原さんは凄いの一言です。一言一言が珠玉の言葉でした。
未発表品種・新品種・従来の品種を一通り見てきました。栽培技術も革新的でしたし、私たち若手農家にとっては参考になる事ばかりでお腹いっぱいの研修でした。
ブログでどれをどう書いたらいいか分からないくらい、盛りだくさんの内容でした。お二方からは農政に関することや経済情勢など、農業を取り巻く現状を踏まえての営農指導を受けて、今回の参加者の中には道筋が見えて人もいることでしょう。私もその中の一人ですが、確信したことはナガノパープルはこれからの葡萄業界にとって一番の有力品種だと思いました。
長野県にとってはナガノパープルは巨峰に代わる基幹品種として育てていかなければいけないと確信するのと同時に、葡萄農家として最高品質のナガノパープルをどのような状況下においても作れる技術を確立しなければならないと思います。
難しいですけどね・・・
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2011年08月02日
肥大が進んでいます

天山が今年は裂果もなく、サビの発生もそれほどでないので順調です。
非常に病気にも弱い品種で心配なのですが、とりあえずボルドー散布して予防しました。
このまま病気にもかからずに全てが製品化してくれれば嬉しいですね。
毎年この品種は歩止まりが悪く、製品化率が悪いのでそろそろ潮時かな?とも思っていたのですが、今年の様子でもう少し延命出来そうです。
こうやって、作り辛いのや人気のでない品種は淘汰され、別の品種が翌年接ぎ木されていきます。
品種更新は適度に行われるので毎年別の品種がお目見えしますので、詰め合わせセットは一番オススメです。
品種ももう少しあれば楽しめますが、それほど余裕があるわけではないので当面は現状の10〜20種類程度で推移します。不動の品種が10種類あるのでそれだけで詰め合わせを穫れたときに合わせて回すときもありますが・・・
詳しくはホームページにて♪
