2009年06月14日
ジベレリン処理

ここ最近は更に忙しくなってしまってブログアップどころかPCを立ち上げることもままならない程でした。
作業の方は巨峰の房切り(房こき)が終わり、ジベレリン処理に入りました。
種なし葡萄を作る上では最も重要で絶対に外すことの出来ない作業工程です。
ジベ処理する前にというか開花3日前あたりを狙って必ずストレプトマイシン(アグレプト)溶剤を散布し、薬の副作用で種を人工的に作られないようにします。そして今度は種がない葡萄なので成長が阻害されてしまうのでそれをジベレリンという稲から抽出された植物ホルモンとフルメット液剤を葡萄の房へ浸漬処理します。
フルメットにしてもジベレリンにしても植物ホルモンですので殆ど無害です。実際、処理の作業では必ず、目や口に入りますがそのままにしています。
ですが、何十年とジベと付き合ってきた父や母もこれを起因とする病気や健康障害など皆無です。
アグレプトにしても抗生物質で元々医療用の治療薬です。これの副作用として葡萄では種がなくなるという無核化になります。
種なし葡萄は殆どの種類はこのアグレプトのによる副作用を利用してジベとフルメットによる肥大促進で成り立っています。
近年の研究ではこの無核化の作業工程では人体に全く影響がないという実験結果も出ています。
ただ、無核化によって種なしは手に入れられるのですが糖度の低下と酸味の増加という変化が出ています。
栽培方法によってそれらはある程度解消されるので心配はしていないですが、市場に出回る葡萄たちが極端に酸味が強かったり、糖度が不足していたりして葡萄のイメージを低下させないかが心配です。
ちなみに当果樹園の葡萄は市場での出荷基準を上回る糖度を確保していますので下手すると、他の産地で生産される種なしよりも甘いはずの種有り巨峰よりも甘い種なし巨峰を毎年収穫しています。
そして、栄養価も他の産地を圧倒する坂城町産の葡萄ならではで市場より高く評価して頂いております。
いよいよ、葡萄の作業も大詰めになろうとしています。
詳しくはホームページにて♪

Posted by なるちゃん at 23:07│Comments(0)
│作業日記
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。