2009年07月24日
摘心
葡萄は袋掛けと傘掛けの作業が終わると数日は休憩して、それからまた畑に行って作業を始めます。
といっても、この時期は夏季剪定といって摘心と枝の誘引をお盆あたりまでゆっくりとやるくらいです。
朝もだらだらと出かけ、日中の暑いときは避けてちょっと涼しくなった夕方に出かけたりと急いでやる作業ではありません。
ですが、摘心などの夏季剪定は非常に重要です。これを怠ると赤熟れといって黒くならない巨峰や、未熟な葡萄が出来上がってしまう原因にもなるので必ずやっておかなければならない作業です。
だけど、袋掛けが終わったあとは緊張の糸が切れているのかどうにも集中して出来ません。だらだらと作業をしています。
こんな毎日ですが葡萄はどんどん熟していっています。これから 葡萄にはJAや県が指導するボルドーなどの収穫何日前というような規制のある消毒を打つことになります。
収穫の時期に葡萄泥棒など出てきますが、毎年思うことがあります。中には収穫21日前と規制された劇薬を打ったばかりの葡萄など泥棒に遭うことがウチ以外でもちらほらと見受けられます。
農家も馬鹿ではないので盗まれやすい箇所には劇薬を打っておいて盗むのは自己責任的にしておくことが多いです。この劇薬を打った箇所の葡萄は大変危険でこれを食べた鳥が死んでしまうこともあります。人間でも例外ではなく下痢や嘔吐といった症状もでるでしょう。全ての農家ではなく、このようにわざと消毒をする農家もいます。
それと同時に、収穫前に病害にあっては困るので当分、収穫する予定のない箇所についてこのような消毒をすることは日常茶飯事です。
劇薬は残留農薬の規制なので所定の日数が経過すれば市場出荷可能です。ただ、所定の日数が経過していないものについては毒物と同じ扱いです。
毎年、このような毒物のような果樹が盗まれますが盗んだ人たちはどうしているのでしょうね。
あ、当果樹園でも市場出荷用は指導要綱に沿って消毒したものを出荷しています。中には消毒回数の少ない贈答用なども併せて栽培していますのでなるべく低農薬になるように実践しています。
詳しくはホームページにて♪
